2016年8月9日火曜日

話は初めて聞くように聞く

人の話は例え知っていたとしても、まるで初めて聞くように聞くのが良いとされる。晩年の松下幸之助などは、家に大勢の人が情報をもって訪ねてきたそうだ。大勢の人がくれば同じ話をする人もでてくる。だが、松下幸之助はその話を毎回初めて聞いたように驚き、その人が帰る時には良い話をありがとうと礼を言って帰したと言う。

松下幸之助に話を聞いてもらい、良い話を聞かせてもらったと礼を言われた人がどんな気持ちで帰ったかは想像して欲しい。恐らく感無量だったのでは無いだろうか?何せ日本の経営の神と言われる人物だ。話を聞いてもらえるだけでも凄いのに、良い話を聞かせてもらったと礼まで言われたら、嬉しくないはずが無い。

情報が集まる松下幸之助は知っている話を聞かされる事が多い。にも関わらず、毎回初めて聞いたように話を聞く。来客の気持をいたわっているわけだ。気持よく帰った来客は、また良い情報が入ったら松下幸之助を訪ねる事だろう。こうして良い情報が幸之助に集まったのだ。

知っている話、それも何度も同じ話をされると、それは知っていると横やりを入れたくなる。だが、そういう時にこの話を思い出してもらえればと思う。話は初めて聞くように聞く。なかなか難しいが、実践出来た時、周りを喜ばせる事が出来るだろう。その後どうなるかは分かるはずだ。世の中は周りに福をばらまく人が勝ちやすいと言っておく。

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