2016年4月17日日曜日

お見合い結婚

お見合い結婚と恋愛結婚を比べれば、恐らく恋愛結婚に憧れを抱く人が多いだろう。お見合い結婚は古臭いというイメージや、親が決めた結婚なんてという価値観は確かにあるように思う。ただ、離婚率を見ればお見合い結婚も捨てたものでは無い。お見合い結婚は離婚率が5~10%、恋愛結婚の50%を大幅に下回る。離婚率を考えれば、恋愛結婚のほうが良いものでは無いという可能性すらある結果だと思う。

では、何故お見合い結婚は離婚しづらいのだろうか?一説には、もともと結婚生活への期待度が少ないからだろうとの事だ。結婚生活は苦楽を共にするわけだから、楽しい事ばかり続く訳ではない。その時に最初の期待度が低い事が幸いする。もともと期待度が低いため、嫌な事があっても我慢できる土壌があるわけだ。それに加え、お見合い結婚の場合、最初から相手を共同生活者と見ている。そのため、自然と相手をフォローする事ができるらしく、結婚生活は円い世界というわけだ。結婚に対する満足度も、5年を境に恋愛結婚とお見合い結婚で逆転するというデータもあるようだ。

さて、お見合いが結婚後は円満になりやすいとは言え、ネックは好きな人と結婚できない事だろう。他人はうまくいったとしても、自分がうまく行く保証はないわけで、それなら最低限好きな人と一緒にと考えるのが人情と思う。5年で満足度が逆転するかも知れないが、5年はそれなりに長い。気持は分らないでも無い。ただ、お見合いに対する見方を変えると良いかも知れない。

お見合いで成功した人の体験談によれば、数十回の失敗を重ね、ようやく今の伴侶に出会うと言うものが多い。別に一発必中と言うわけでは無いのだ。恋愛結婚でも色々出会う中で気の合う人を選ぶと思うが、数十回の出会いを前提に考えれば、お見合いは恋愛に近似されていく事に気づくだろうか?数十回のお見合いの末に伴侶に出会ったなら、それは数十人の中から気の合う人を選んだのと変わらない。差があるとしたら、最初から結婚を意識しているかどうかくらいだろう。恋愛とお見合いは出会い方の違いに過ぎない。

大切なのは、一回で決めるという意識を捨てる事。




---- 以下、余談 ----

私は既婚者では無いが、思う事を書いてみる。お見合いは最初に容姿や年収なりのデータを相手に知らせ、その条件面で折り合えば出会ってフィーリングを確かめるのが一般的と思う。ここでまずやっていけないのは見栄を張る事だろう。どちらかと言えば低く書いておいたほうが良いのは間違いない。結婚と言う共同生活で大切になるのは相手への信頼なのだから、そこにダメージを与えるような真似はしないほうが無難だ。

また、相手に年収的な要素は求めないほうが良いかも知れない。共同生活者を選ぶ以上、相手に高い年収を求めるのは仕方無い部分があるが、如何せん収入は長い間にはどうなるか分からない。そして、高い年収を持つ人ほど、相手が自分では無くお金を見ている事を嫌がる傾向がある。つまり、年収的要素を見て近寄ってくる異性は最初からスルーかも知れないのだ。この事が分からないと、ともすると何でお見合いがうまく行かないか分からずにお見合いを続けることになるので注意を。結局は人によるわけだが、可能性を提示しておく。


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