2016年4月13日水曜日

恋愛結婚の是非

昨今は恋愛結婚が良いとされている気がするが、後々の事を考えると、お見合いも捨てたものじゃないかも知れない。というのも、恋愛結婚の離婚率がお見合いに比べかなり高いのだ。恋愛結婚した夫婦の離婚率は50%、お見合い結婚の夫婦では5~10%程度という統計があるらしい。ここまで差があると、離婚は色々とダメージなわけだし、お見合い結婚にも一考の余地はあるかも知れない。

恋愛結婚の離婚率が何故高いのか?理由は様々だろうが、似た人を好きになるからでは無いかという指摘がある。恋愛では楽しさを重視しやすいため、自分と同じ趣味であったり、性格が似ているとか、相手に共通点を求める傾向があるとか。その事自体は問題では無いが、結婚するとなると事情が異なる。結婚すると共同生活者になるため、相手に足りない処をもう片方が補うという部分が大切だ。そのため、自分と似ている人と結婚すると、自分に足りない部分は相手も足りないという事になりやすく、誰も補う人がいなくなってしまいやすい。

具体的には、料理好きで掃除嫌いな人どおしで結婚すると、掃除をどちらがするかで喧嘩になりやすいという感じだ。それなら料理好きで掃除嫌いと、料理嫌いで掃除好きが一緒になったほうが結婚生活は穏やかになる。だが、恋愛では料理好きは料理好きと話があうため、料理好き同士のほうが恋愛に発展するのだ。体育会系と文科系が一緒になれば足りない部分を補いあえるが、体育会系は文科系を根暗と思っていたり、文科系は体育会系を暑苦しいと思ってたりで、接点自体が出来づらい。こういう感じの説明がなされていた。

さらに、恋愛結婚の場合、結婚した時が幸せの最高潮であるため、その後は基本的に下がっていく傾向にあるのも離婚率に関係あるのではないかとあった。恋愛結婚の場合は期待値が高い分、こんなはずじゃなかったと考えやすいのだろう。

いくらお見合いが離婚率が低いとは言え、好きじゃない人と結婚するのはきついだろう。そこで、この話が恋愛結婚で陥る罠をあらかじめ抑える意味で助けになればと思う。つまり、結婚する時は相手の足りない部分を自分が補うものと意識しておく事。結婚前は両目を開けて、結婚後は片目で半開きと言われるが、結婚生活に過度に期待しないことが恋愛結婚する夫婦にとって特に大切なのだろう。好き同士で結婚するんだ。高まる期待を自ら抑えるくらいが調度良い加減と言っておこう。

なお、恋愛結婚のプロポーズでは、幸せになろうと言わないほうが良いかも知れない。幸せになろうでは、実際の結婚生活が思ったものじゃないと、何で幸せにしてくれないの?となる。ただでさえ恋愛結婚は結婚時に最高潮が来てしまいやすいのだから、それを助長するようなプロポーズはしないほうが、長い結婚生活を踏まえれば無難かも知れない。では、何とプロポーズすれば良いのか?昔の人をリスペクトし、一緒に苦労してくれないか等はどうだろう。時代が変わったからだが、逆に新しい感じもするし、恋愛結婚の陥りやすいポイントも上手に回避している気がする。

結婚とは一緒に幸せになるのではなく、一緒に苦労するもの。





----  以下、余談 ----

自分は既婚者では無いので、既婚者目線ではなってないかも知れないが、そこはご容赦。恋愛結婚の離婚率の高さには素直に驚いた。しかし、どういう風に離婚に陥りやすいかさえ分かるなら、対応しようもあると言うもの。反面教師としてデータを活用すべきだろう。とは言え、結局は相手への感謝を忘れない事につきる気がしている。ありがとうと言う気持ちをいつまで忘れないでいられるかが勝負では無いだろうか?




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