2016年9月19日月曜日

不具合を楽しむ

シリコンバレーには不具合があっても商品化を急ぐという風潮があると言う。日本的発想では、不具合をできるだけ少なく苦情を減らしたいと考えるわけだから、違いが面白い。テスラとトヨタが共同でRAV4を発表した際、その違いが鮮明にでたそうだ。

シリコンバレーのテスラは商品化を急ぎ、トヨタは安心が売りなため商品化の前にバグ取りを綿密にとなる。RAV4は発売後バグがでたそうだが、テスラには苦情がいかず、トヨタには苦情が入ったのだと言う。シリコンバレーはお客と一緒に商品を作り上げるらしい。まず商品化を急ぎ、商品化した後にお客の声を聴きながら商品を完成していく。シリコンバレーには不具合を受け入れる風土があるわけだ。そのため、テスラには苦情がいかなかった。

この話で思ったのは、不具合を楽しむという発想が面白いという事だ。勿論、シリコンバレーの速度は凄いと言う印象もあるが、不具合を楽しむという発想がなかったため惹かれた。日本にも不具合を楽しむという風土を作り上げる事が出来れば、新しい製造業の分野として面白いのではないだろうか?安心、高品質という日本のイメージに、冒険というイメージも加えたら最強というものだろう。




---- 以下、余談 ----

斎藤一人によれば、日本人は安心と怪しいものの中間が好きなのだとそうだ。例えば、学校の教科書などは無料にしろと言うが、何か怪しい物には高い金を払ったりする。ただ、怪しすぎても買ってくれないため、安心と怪しいの中間のどこかに商売の秘訣があるのだとか。日本人は博打が好きでそう言った趣味趣向には金を惜しまないという事なのだろうが、シリコンバレーの話を見て思い出したので書いておく。

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