2016年6月17日金曜日

軍鶏の目、牛の目

動物の闘争心は目の構造に秘密があるという話がある。例えば、軍鶏は相手が実物の5分の1に見えるとか。虎は猫に見えるし、猫は子猫に見える。軍鶏の目には、相手が弱そうに見えるため、彼らの闘争心につながると言う。逆に、牛は相手が5倍の大きさに見えるらしい。猫は虎に見えるし、虎は象になる。だから、牛は怖くなって穏やかな性格になるのだとか。この話がどう役に立つかは分からないが、面白いと思ったので書いておく。

勝負事でやってはいけない事に、相手を想像するというのがある。例えば、強者と戦う時、相手を想像して強くしてしまうと、相手が実物以上に強くなってしまう。目の前にいる相手と戦うのではなく、想像上の相手と戦い、勝負に負けてしまうのは良くある事だ。

相手を強い強いと思っていると、相手がミスしていても、そのミスに気づけない。相手の姿を想像せず、等身大の相手と戦うようにする事はとても大切だ。もし、自分が負けると感じてしまうなら、軍鶏の目の話を思い出しても良いかも知れない。相手は弱いと思い込み、ハッタリで戦う。それでも、大抵は負けるのだが、不思議と勝てる時もあるだろう。勝負事は気持が強いほうが勝ちやすい。

逆に、自分より弱いと感じる相手と戦う時は、牛の目が大切だ。相手が弱いと思うと、心のどこかで慢心が生じる。慢心は勝負事では大毒だ。慢心していると、実力の劣る者に負ける何てことが普通にあるので、牛の目になって、相手を強い者と想定し慎重に戦うのが良いだろう。勝てる相手に確実に勝つには慢心を排除しなければならない。

と、書いてみたが、本来は平常心で戦うのが良い。相手が強かろうが、弱かろうが、いつだってできる事を全力でする。そこに気持のぶれは無いほうが良い。ただ、現実にはとても難しく、相手が強ければ負けると考えてしまうし、相手が弱ければ勝てると考え隙がでてしまう。こういった気持のブレを修正するために、軍鶏の目、牛の目などを意識すると良いかも知れない。理想的ではないが、現実的だ。



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