2016年5月13日金曜日

お辞儀で分かる格

人は偉くなるほど横柄になっても良いと考える輩がいる。例えば、俺は偉いのだ。お辞儀なんかするわけ無いだろうと言う具合だ。目下の者がくれば、椅子にふんぞり返り応対する。組織の秩序を考えれば、上の者に丁寧に頭を下げられては下も困るという部分はあるが、お辞儀を出来なくなったら人の成長も終わりという話も抑えておきたい。

禅僧の修行では、同じ禅僧同士で挨拶した場合、先に頭を上げたほうが未熟とされるらしい。こう聞くと、高倉健や、ビートたけしが何故90度のお辞儀をしているのかが分かるような気がしないだろうか。人間は成長するほど自らの未熟を悟るもの。知識を蓄えれば蓄えるほど、自分の無知が身に染みてくる。たどり来て、未だ山麓。人間、謙遜の心を忘れずにしたいものだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿