2016年5月29日日曜日

限界を知る方法

誰しも一度は疲れてもう限界だと口走った事もあるかと思う。部活動の練習がきつくて、仕事が過密すぎて、ついつい限界という言葉が出てしまう。珍しい光景では無いが、だけど、本当に自分の限界を味わった経験はあるだろうか?今回はそういう話を紹介する。

ボディビルダーの世界では、一番最初にしなければならないのは己の限界を知る事と言う話がある。筋肉は限界まで鍛えた時に、超回復と言って、休息時にそれまでの能力を超えた回復をする。限界までトレーニングするから、筋肉は大きく育っていくわけだ。限界を味わうほど体が成長してくれるため、どこまでやったら限界なのかを各競技者は模索していく事になるが、これにはある程度の目安がある。

それはオーバーワークだ。オーバーワークと言って、トレーニングしているのにも関わらず、筋肉が小さくなっていったり、気持ちが不安定になっていく現象がある。これが人間が限界をきたした時のサインとなる。これを積極的に利用し、自分の体はどの程度までトレーニングしたら限界になるのか、身をもって知る必要があるのだ。人間の体は個人差があるため、テキスト通りでは本当の限界が分からない。自分の限界を正確に知るのは大変だが、限界までトレーニングをした時に最大限の効果が発揮されるため、一度体を壊してでも知る価値がある。己の限界を良く知っている者こそがチャンピオンの資格を得るわけだ。

この話が限界について考えるキッカケになればと思う。個人的には限界だなんて軽く言ってはいけないなと思うと同時に、アスリートの凄まじさを感じる。チャンピオンは限界のコントロールによって生まれるわけだ。限界を知るために自らの体を壊す。狂気と言えるかも知れない。


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