2016年5月19日木曜日

考えて忘れる。

考えて忘れる事が大切な時代になったように思う。昔は考えて覚えておくことが大事だった。しかし、インターネットという百科事典がある今は、考えて忘れる事こそ意義がある。何故、忘れる必要があるのか?それは、忘れないと過去の記憶に縛られ、新しい事を発想しづらいからだ。記憶量が多い事は基本的には良い事だが、その記憶から逸脱しづらいというデメリットも知っておかなければならない。新しい事を発想する時は、記憶量が邪魔をして発想が浮かばない事もあるので、記憶のメリット、デメリットを良く把握すると良いだろう。

一度考えて置かないと、新しい事を発想する時の材料が無い。でも、考えた事を忘れないと、新しい事が思い浮かばない。子供の自由な発想は知識が少ないからこそだが、それを大人が疑似的に行うなら記憶して忘れる作業が必要となる。人間は忘れるほうは簡単なので、どんな事でも一度は考えておくという姿勢が大切だろう。

偉人にメモ魔が多い理由が分かるような気がしないか?




---- 以下、余談 ----

谷川浩司をリスペクトして見た。彼曰く、あまりに多くの情報を手に入れすぎると、先入観にとらわれ独自の発想が出なくなる。大事なのは見て忘れる事だそうだ。ひらめきが大切になった今の時代に指針となる言葉と思う。

もう一つ。彼曰く、落とし穴がある。経験はプラスにもなるが、マイナスになる事もあるのだそうだ。恐らく、勝負で先入観からの読み落としを戒めているのだと思うが、事ひらめきに関しても同じ事が言えるように思う。経験をプラスとばかり考えていると、その経験があるがゆえに全く新しい事を想像できないというマイナスに気づかない。何事も一長一短だ。





0 件のコメント:

コメントを投稿