2016年5月7日土曜日

国際人とは

国際人にならなければならないと言われて久しいが、国際人とは何だろうか?馬淵睦夫によれば、国際人とは日本文化をしっかり身に着けた人間だと言う。国際人と言われると、日本的な文化はさておき外国の文化を身につけなければとなりがちだが、どうも逆らしい。

例えば、フランス人だ。日本人的なフランス人と言えば、フランスパンを食べ、フランスコース料理を毎日食べると言ったものになる。でも、実際はそんな事はなく、パンも硬いものばかりではないし、フランスコースばかり食べているわけではない。しかも、野原で用を足すことも普通にある。でも、日本人はフランスには日本人的なフランス人を期待するわけだ。

これと同じ事が海外から見た日本人に起きる。ハリウッド映画の日本人はどこか変に感じるものだが、あれこそが期待されている日本人だ。端的に言えば、侍、ちょんまげ、着物など日本文化を象徴するものを海外の人は期待している。そのため、国際人として世界に出た時は、当然のように日本人としてのアイデンティティを求められるもので、それを持っていないとどこか気持ち悪がれられる事もあると言う。

現在はグローバリズムがどうだと言われているが、だからこそ日本人らしさを身に着けるべきと言えよう。グローバリズムが叫ばれるからこそ、日本人は日本文化を身につけなければならない。逆に日本でだけ生きるなら、日本人らしさなどいらない。ここを間違い安いので注意して欲しい。




---- 以下、余談 ----

国際的な要請から、日本に海外の文化を受け入れるように圧力がかかっている。しかし、日本なのだから、日本文化をなくしてはいけないという声も一方である。この両方の顔を立てる事ができるのが、グローバリズムだからこそ日本文化を大切にしなければならないという考えでは無いだろうか?馬淵大使は長年外交をやっていただけあって、無理が無いように思う。



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