2016年5月26日木曜日

一流は臆病

意外だが一流になるほど臆病になる人が多い。一流は実力があるため堂々としていて、まさか臆病には見えないわけだが、その心情としては臆病なものと言う。人間は視野が広いほど、臆病にもなる。普通は考えなくても良い、もしくは考えられない可能性が頭をよぎると、そうなったらどうしようとなるわけだ。石橋を叩いて渡るという言葉があるが、視野が広くなると、勝手に石橋をたたき始める。結果、臆病になるわけだ。

人は自分を基準に相手を見る。一流の人は気遣いも一流であることが多いと言うか、大抵は上の者に引き上げられて一流の地位にあがるため、気使いにも五月蝿い。気使いに五月蝿い人が、相手を自分を基準に見た時、相手も同じ基準で気遣いを必要としていると考えやすく、そのため、細心の心地になってしまうわけだ。

もし、自分が相手に対し臆病になってると思う時があるなら、それは大よそ成長の証だ。一流になるほど、見えるものが増え、人は臆病になって行く。臆病は人の成長を計るバロメーターかも知れない。

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