2017年3月31日金曜日

新入社員の君へ その42

おい、新入り。

今日は見送りの作法を教えてやろう。


例えば、松下幸之助の話で紹介しようか。

彼の自宅にある銀行の営業が来た時の話だ。


話が終わり、営業が帰るからと立ち上げると、

松下も立ち上がった。

営業は恐縮して、ここで結構と言ったそうだ。


だが、松下は玄関まで一緒に歩き、

営業が大丈夫と言ってるにも関わらず、

車に乗る処までついて行く。


営業は松下さんは丁寧だと恐縮して、

車に乗り込んだと言う。


営業にきた男の車までついて行って見送るわけだ。

ここまででも丁寧な見送りで、

松下幸之助は凄いとなる。

だが、話はここで終わらない。


その営業は車を走らせて、

チラっと後ろを見たんだそうだ。

驚いた事に、松下はまだ見送ってるでは無いか。

その姿に感動して、営業は身が震えてしまった。


小さな礼が人を感動させる事もある。

見送り一つでも、

相手の心を思いやれば感動を呼ぶって事だな。






---- 以下、余談 ----

江口克彦を参考にした。他にも斎藤一人もファンがいなくなるまで、笑顔で手を振り続けると言う。これは大富豪の共通した美意識なのかも知れない。勿論、松下幸之助に見送られるから、斎藤一人に見送られるから感動を呼ぶという部分はある。だが、相手の事をそこまで思いやっているだろうか?ここが人の差であり、良く学ばねばならないと思う。





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