2017年3月8日水曜日

新入社員の君へ その26

おい、新入り。

最近はWBCが始まったな。

今日は野球の話でもしようか。


野球では3割打者と言って、

3割が一つの目安になっているだろ?


3割打てれば凄いって言うと、

10回中3回打てれば良いなんて考えがちだけどな

実際は打ってない7回が大事なんだぞ。


この打てない時に、

投手に苦労させられるかが本当の肝だ。


野球ってのは1シーズン100試合以上するだろ?

そうなると、同じ投手と何回もまみえる事にもなる。


1回こっきりなら考えなくても良いんだけどな、

同じ投手と何回も戦うとなると、

相手に苦手意識を植え付けられるかは大事だ。


人間ってのはな、結構引きづるんだよ。

一度苦手感が生じてしまうと、

なかなか拭えない。


この打者はえらい苦労するなとか、

次は勝てるか分からないと思ってしまうと、

心に動揺が生まれちまうんだ。


となると、どうだ?

万全な精神状態ならしないミスでも、

結構やらかしちまう。

まるで吸い込まれるようにミスしちまうもんだ。


いくら良い打者でも、

投手が調子良い時は打つのが難しい。

甘い球を如何に逃さないかって部分がある。


その甘い球を誘発するのは、

実は打てなかった打席って事だな。


これは仕事でも同じだぞ。

どんな人間でも勝ってばかりとはいかない。

時にはうまく行かない事もあるし、

新しい事に挑戦するなら、うまく行かないもんだ。


この上手くいかなかった時に、

お前がどう振る舞うか。

ここが仕事の肝だ。


何て言えば良いか分からんが、

不貞腐れるなよ。

腐ったらどうしようもないからな。


打てなかった時の闘い方が、

打つために大切って話思い出せ。






---- 以下、余談 ----

人間の生存本能なのか、苦手意識が一旦つくと、短い時間では払拭しづらい。恐らく強い奴と戦うなという事で、生き残ると言う意味では正しいとも言えるだろう。だが、人間にそういう性質がある以上、勝負事ではこれを逆に利用し、相手の弱点として認識してついていけという事。

なお、自分は野球の心理は詳しくない。将棋の経験を前提にした。

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