おい、新入り。
今日は見送りの作法を教えてやろう。
例えば、松下幸之助の話で紹介しようか。
彼の自宅にある銀行の営業が来た時の話だ。
話が終わり、営業が帰るからと立ち上げると、
松下も立ち上がった。
営業は恐縮して、ここで結構と言ったそうだ。
だが、松下は玄関まで一緒に歩き、
営業が大丈夫と言ってるにも関わらず、
車に乗る処までついて行く。
営業は松下さんは丁寧だと恐縮して、
車に乗り込んだと言う。
営業にきた男の車までついて行って見送るわけだ。
ここまででも丁寧な見送りで、
松下幸之助は凄いとなる。
だが、話はここで終わらない。
その営業は車を走らせて、
チラっと後ろを見たんだそうだ。
驚いた事に、松下はまだ見送ってるでは無いか。
その姿に感動して、営業は身が震えてしまった。
小さな礼が人を感動させる事もある。
見送り一つでも、
相手の心を思いやれば感動を呼ぶって事だな。
相手の心を思いやれば感動を呼ぶって事だな。
---- 以下、余談 ----
江口克彦を参考にした。他にも斎藤一人もファンがいなくなるまで、笑顔で手を振り続けると言う。これは大富豪の共通した美意識なのかも知れない。勿論、松下幸之助に見送られるから、斎藤一人に見送られるから感動を呼ぶという部分はある。だが、相手の事をそこまで思いやっているだろうか?ここが人の差であり、良く学ばねばならないと思う。