2017年2月10日金曜日

新入社員の君へ その20

おい、新入り。

今日はある男の話をしてやる。


その男はどうしようもない男でな、

発明をすると言っては金は借り、

借りた金は返さないで踏み倒す。


会社をやった思ったら1年で倒産し、

一家で実家にもどっちまった。


流石に懲りて真面目になるかと思いきや、

また金を借りては踏み倒す日々を送りやがる。


妻も世間の目が気になったのかね、

さすがに愛想つかして、

子供を置いて姿を消しちう始末。


この男どう思う?

流石に自分の方がマシだと思わないか?

世の中にはこんな男もいるんだ。


で、これ誰だと思う?

この男はな、ずぼら佐吉と言われた、

トヨタ財閥の創始者の豊田佐吉その人だ。


お前は相当良い環境にいるよ。

辛くなったら、この話を思い出せ。





---- 以下、余談 ----

かの有名なアメリカ大統領リンカーンの話をしよう。リンカーンは人の悪口を言いふらしたりする男だった。新聞に人の悪口をのせたり、手紙に人の悪口を書いてワザと人目につくように落としたりする。そして、性格の悪さから命を狙われるまでになる。

そんな感じで、様々な失敗を繰り返しながら30代までを過ごしたリンカーンだったが、命を狙われたのをキッカケに改心し、最後はアメリカ史に残る偉大な大統領となった。しかも、みんなに惜しまれながら死んでいく。こんなに人々に影響を与えた人はいないとまで言われて。

この有名な逸話を豊田佐吉で作ってみた。失敗は、失敗のまま終わるから失敗となる。成功するまで続ければ、それは成功となる。リンカーンや、豊田佐吉はそう言うだろう。

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