2016年3月19日土曜日

負けに不思議の負けなし、勝ちに不思議の勝あり

この言葉は、江戸時代の松浦静山という剣術家の名言だそうだ。それを野球の野村克也がとりあげた事で有名になったとか。負けた理由を探せば必ずあり、勝てた理由は天の助けがあったとしか思えない時があると言う意味で、負けた時はそのままにせず、その理由をよく研究して次に活かせといった戒めとして紹介される。

かくありたいものだが、将棋棋士の米長邦雄によれば、それでは足りないのだとか。勝負師なら誰でも負けた対局は研究すると言う。だが、勝った対局を研究しない棋士が多い。彼に言わせれば、勝った対局も深く研究し、なぜ勝てたのかを考えるのが大切と言っていた気がする。勝負には人間の及ばない領域があり、実力が拮抗する相手ともなれば勝利の女神がほほ笑むかどうかで勝敗が決する。どうやったら女神に気に入られるか、女神の喜ばせ方を学ばねばならないと書けば、米長邦雄らしいか。

余談だが、彼によれば勝利の女神は笑いと謙虚が好物だそうだ。ここ、テストに出ます。

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