2016年3月22日火曜日

挨拶を磨け

画家の村上隆は、自分の弟子、生徒等に一番最初に教えることは挨拶だと言う。彼に言わせれば、画家に大切なのは挨拶なのだそうだ。画家で重要なものと問われれば、絵のユニークさを思い浮かべがちになる。でも、いくら独創的で素晴らしい絵を書いても、それを世間様が認めてくれなければ生活の足しにはならないのだから、画家として生きていく以上は、誰かに引き立ててもらえるような技術こそ必要なのだとか。そこで大切になってくるのが挨拶だと彼は言う。

挨拶もできない奴は駄目とは良く言われる話だ。実感がわかない人は、単純に自分に挨拶してくる人間と挨拶がない人間、どちらを気に入るかと言いかえれば分かりやすいだろうか?みんなが挨拶しているから自分は挨拶しないというのもやり方だが、このやり方を面白いと思ってくれる酔狂な人は少ないと思う。それならば、みんながする挨拶にひと手間かけて目立ったほうが賢いというものだ。

人間は最終的には好きか嫌いかだ。同じ失敗をしても好きならしょうがないとなるし、嫌いならふざけるなとなる。挨拶で相手から好きを引き出せたら、どんなに素晴らしいだろう。余談だが、みんなが挨拶してるときに挨拶せず、注目を集めておきながら、素晴らしい挨拶で返すというのもたまには面白いかも知れない。

挨拶ができないのではなく、挨拶するしないを使い分けられる人間が良い。素晴らしい挨拶技術さえ持っているなら、挨拶せずも礼儀知らずではなく一つの趣向となる。逆にムッとしてしまった相手は、その後くるあなたの挨拶にまいってしまうだろう。ただ、普通の挨拶では逆効果だから気を付けてほしい。

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