2016年3月26日土曜日

求められるエリート像

大前研一によれば、求められるエリート像が変わったという。ひと昔前は歩く百科事典のような人がエリートだった。何でも知っていて、正確に答えられる。この人に聞けばなんでも知っている的な人だ。今、そういう人材がエリートじゃないわけでは無いと思う。ただ、インターネットの登場により、たいていの事はインターネットで検索すれば事足りる時代になってしまった。今はあの人に聞かなくても検索すれば分かる時代なのだ。

彼が孫と留学について話す機会があったそうだ。本来なら年の功が活き、孫を言いくるめられるはずだったが、逆に孫があまりに良く調べているので舌を巻いてしまったとか。今は年齢による経験値は通用しなくなったと語っていた気がする。

では、今求められるエリート像とは何か?昔のように何でも知っているという能力はインターネットにとって変わられたのだから、勿論それらの情報を活用して新しいことを創造する能力を持つ者となる。子供の個性を伸ばすのが大事と言われて久しいが、いよいよ個人のユニークさで勝負する時代になったと言えるのかも知れない。この流れはインターネットが戦争か何かで利用不可にならない限り加速するはずだ。

これからTPPで世界はよりボーダーレスになる。創造性のない仕事はより安い海外の人材に流れ、近未来ではロボットがするようになるだろう。そういう時代に生きていることを意識したい。

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