2016年3月24日木曜日

叱る一に、褒める七

船井幸雄によれば、叱るが一に対し、褒めるが七くらいが調度良いと言う。彼の何十年にもなるコンサルタント経験からの実感だそうだ。部下を持つようになれば、どうやったら彼らが一生懸命やってくれるか悩むわけだが、この叱る一に褒める七という指針は分かりやすいように思う。

部下は褒めろとは良く言われる話だ。部下を褒めると調子に乗ってしまい、言うことを聞かなくなる恐れもあるが、そこを叱って修正していくのが上司の腕の見せ所になる。上司になったとは言え、部下が仕事しないのでは成果が上がらない。成果があがるのは部下のお陰なのだし、部下には気持よく働いてもらおうくらいの気持が大切だ。どんな部下だって上司に気に入られたいと思っている。その気持ちを汲んでやれるかどうかも上司の力量というものだ。

山本五十六の名言を紹介しよう。やって見せ、言って聞かせ、させてみせ、褒めてやらねば、人は動かじ。人を動かす要諦は褒める事。今、部下に悩みを抱えているなら、最初は機械的で良い。一度叱ったら、七回褒めるを徹底すると何か変わるかも知れない。褒めて信頼関係を作らないと、叱っても五月蝿いと思われるだけだよと言っておこう。

余談だが、叱って育てないと人間が弱くなってしまう。本当に強い人間というのは、叱られても伸びてくるのだし、叱られて潰れてしまうようでは、重要なポジションを任せてもプレッシャーに負けて潰れてしまう。自然の世界をみろ。厳しい環境で育っている動物のほうがたくましい。こういう考え方も存在して、現実にはどちらが正しいかは分からないため、アンチテーゼとしてあげておく。部下の立場なら、叱られる理由をこう考えられれば可愛がられるはずだ。

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