【庭前柏樹】
貴方は、貴方のままで素敵です。
1、経験値:1年~3年の場合
柏樹は一目無心である。無心に気づいてからは、不思議とそういう風に見える。
2、経験値:4年~5年の場合
3、感想
事なきを得たとはいえ、死を意識せざる得ない状態を経験した。その時何を思ったかと言うと、一言でいえば無常である。そのときは調子良い状態だった。調子が上がっているから、このままの流れを維持して行きたいと思ってた矢先、急に、本当に急にと言う感じである。俺は死ぬのかとなった。でも、不思議なものだ。特に何の感慨もなかった。死とは急に来るものだなと思っただけであった。振り返ってみて、何か後悔はあるかと言われると、全くない。やりたい事は無いのかと言われると、特にない。社会的な評価がついてこなかったからかも知れないが、特に心残りもないのだ。だが、幸せな人生であった。本当にそう思う。思い返すと、ここ20年は鬱々と暮らしてしまった。人間関係もうまくいかなくなってしまった。会う人に攻撃を受けることはあっても、その人間関係が親しい方向では発展しなかった。恨みの一つでも言いたくなりそうなところだが、恨みはない。無理もないと思うだけである。そういう縁はなかったのだろう。もし、今日が人生最後の日だとしたらどうするかと問われれば、寝ると答える。とは言え、家族は気がかりと言えば気がかりだから、感謝の文面くらいは残すか。死ぬにあたって何か言い残すことはあるかと言われれば、何もない。「貴方は貴方のままで良い」と書き記しても良いが、どうだろうか。野暮な気がする。死は大変な勉強になるものらしい。人生観が変わった。いつ死ぬか分からないことを目の当たりにして思うのは、もっと自由に、もっと自由にである。とは言え、今人生でやり残したことは次の人生でやればよいし、もし次の人生がなくてもそれはそれで良い。あればやるかも知れないし、無ければやら無いだけの話である。さて、そうは言ってもである。生きているわけである。思いやりでも育ててみようか。愛情でも注いでみようか。
4、頌について
人間は言葉を使っている気になっているが、言葉に使われているのかも知れない。
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