2025年1月11日土曜日

無門関 36則 覚書

 【路逢達道】


をつけろ 雪はお前を見ているぞ






1、経験値:1年~3年の場合

達道が無心の状態を指すならば、出会う人みんな達道の人と考えていた。達道の人に会ったらどうするかと問われても、いつも通り接するとしか言いようがない。試しに、相手の無心の状態に触ってみようか?



2、経験値:4年~5年の場合

答えはない。



3、感想

死を意識せざる得ない事があった。それは勘違いだったため事なきを得たが、いつも何気なくしている事を何気なくできる事の有難みを実感した。普通であることこそ、普通でないのだ。



4、頌について

調子にのらないよう叱ってあげねばという事かな。



5、臨済の四料揀

奪人不奪境は、 生きる上での基本となるスタンスで、その際に肝となるのは手を抜かないということである。手を抜かなければ速やかに無心に誘われるし、余計なことを考える余地がなくなるため悩まなくて済む。奪境不奪人は、思考と無心のちょうど中ごろといった感覚で、具体的には気持ちをいれて物事にあたっているときに生じる状態である。どう言う事かと言うと、自分の体が動いているにもかかわらず、その体を外から眺めているような感覚になるときがある。それは、まるで自動化された体を眺めているかの様である。人境俱奪は無心の状態のことで、集中力が高じて時間が飛んだようになる様を言う。人境俱不奪は思考優先の状態であるが、この状態が人生に彩りを提供する。


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