【二僧卷簾】
<垂示>
得可得、非常得。失可失、非常失。
得即是失、失即是得。看破了也。
<本則>
ちなみに、
上の画像のどこを見れば法眼の意に叶うのだろう?
船だろうか?
水面に映った船だろうか?
いや、そのどちらでもない。
水面のほうだ。
いかん、それじゃいかん。
全体を一枚の絵として見るのだよ。
いかん、それじゃいかん。
風ではないかな。
いかん、それじゃいかん。
<著語>
さて、ここに手練れの禅僧がいたとして、
彼なら何と応えるだろうか?
そりゃあ、お前さん。
頭を搔いて誤魔化すさ。
【感想】
今回は「斎前上参」に尽きる気はする。「清浄を前にして上参す」と訳すと趣がある。また、二僧のように仕える気持ちで生きるのが、実生活におけるコツだろう。禅の世界では上下関係が厳しいと聞くが、自然と奉仕できるような癖をつけるためではないか。上記は老子の1番、碧巌録98則、般若心経を参考にしている。
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