2024年6月11日火曜日

無門関 26則 覚書

 【二僧卷簾】


<垂示>

得可得、非常得。失可失、非常失。

得即是失、失即是得。看破了也。



<本則>

ちなみに、

上の画像のどこを見れば法眼の意に叶うのだろう?


船だろうか?

水面に映った船だろうか?

いや、そのどちらでもない。

水面のほうだ。

いかん、それじゃいかん。


全体を一枚の絵として見るのだよ。

いかん、それじゃいかん。

風ではないかな。

いかん、それじゃいかん。




<著語>

さて、ここに手練れの禅僧がいたとして、

彼なら何と応えるだろうか?


そりゃあ、お前さん。

頭を搔いて誤魔化すさ。




【感想】

今回は「斎前上参」に尽きる気はする。「清浄を前にして上参す」と訳すと趣がある。また、二僧のように仕える気持ちで生きるのが、実生活におけるコツだろう。禅の世界では上下関係が厳しいと聞くが、自然と奉仕できるような癖をつけるためではないか。上記は老子の1番、碧巌録98則、般若心経を参考にしている。






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