2017年8月28日月曜日

般若心経の解説

例えば、他人から見た悩みを考えて見よう。自分では凄い悩んでいても、他人からすると何故悩んでいるのか分からなかったりしないだろうか?本当を言えば、他人から見た悩みの姿が本来の悩みの大きさであるはずだ。だが、自分ではそうは考えられず、勝手に悩みを大きくし苦しんでいるケースが多々ある。無い処に勝手に悩みを作り上げ、それに悩み苦しむのだから、人間とは何と愚かなのだろう?

般若心経がどういった教えかと言えば、こういった性質のある人間の悩み苦しみへの処方箋となる。貴方が悩み苦しむのは般若心経を知らぬが故で、般若心経を知れば貴方の悩みは軽くなっていくはず。






般若心経は漢字のみで読みづらいが、漢字のまま受け取っていく事が大切だ。漢字から受け取るイメージの通りの意味になっている事が多いため、書いてある字を素直に受け取っていくと理解が進むだろう。以下、般若心経の原文は水色で区別し、下に説明と訳を書いていく。



仏説 摩訶般若波羅蜜多心経

直訳すれば、「仏様が説く、偉大な知恵にたどり着くための心の教え」と言う意味だ。この部分は単語の意味を知らないと訳せない。摩訶はサンスクリッド語でマハと言い、偉大とか、凄いという意味がある。それを中国語で当て字をして摩訶となっている。般若は日本ではお面のイメージがあるが、これは知恵という意味だ。摩訶般若とは、つまり偉大な知恵となる。

波羅蜜多も当て字なため漢字から伝わる意味は無く、ここでは修行的な意味で辿り着くと捉えておくと良い気がする。波羅蜜多は最高とか、悟りという意味がある言葉だが、それが転じて菩薩が行う修行を指すこともあるようだ。今回は摩訶との兼ね合いで、後者を意味として採用した。心経はそのまま心の教えとするのが自然だろう。


摩訶 ・・・ 偉大とか、凄いという意味。
般若 ・・・ 知恵
波羅密多 ・・・ 辿り着く(修行)
心経 ・・・ 心の教え


(その2へ続く)





 ---- 以下、余談 ----

長尾弘を参考。

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